2021年 国家一般職(高卒 技術) No.61 土木基礎力学 解説

 問 題     

 

図のように、張出し梁に鉛直集中荷重が作用しているとき、支点 A の鉛直反力の大きさとして最も妥当なのはどれか。ただし、梁の自重は無視するものとする。

1.2P
2.3P
3.4P
4.5P
5.6P

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

【バリニオンの定理を用いて2つの集中荷重の合力を求める】
2つの集中荷重を1つの合力に直します。力の大きさは足せばよいので、2P+2P=4P です。

作用点ですが「合力によるモーメント=元の力によるモーメントの和」であるというバリニオンの定理より求めます。

例えば点 B 周りのモーメントを考えます。点 B から合力の作用点までを x とすると、合力 4P × x = 2P × 2L + 2P × 4L です。従って、x = 3L とわかります。これはちょうど支点 A の位置なので、以下のように表すことができます。

【支点 A の鉛直反力】
支点反力を RA、RB とおきます。
縦方向の力の釣り合いより、RA + RB = 4P です。

モーメントの釣り合いを考えれば、点 A 周りのモーメントに注目すると明らかに RB = 0 です。従って、RA = 4P です。

以上より、正解は 3 です。

類題 H28 no62 等分布荷重が作用している張り出し梁

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