2021年 国家一般職(高卒 技術) No.41 機械工作 解説

 問 題     

金属の状態変化に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「金属の融液を徐々に冷却していくと、結晶の核が各所にでき、その核が成長して全てが固体となる。融液から固体に変わることを ㋐ という。

金属の融液を徐々に冷却していった場合の、温度と時間の関係を表した曲線を、冷却曲線といい、一般に、 ㋑ の冷却曲線は図Ⅰのようになり、 ㋒ の冷却曲線は図Ⅱのようになる。」

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

㋐ ですが
液から固体なので「凝固」です。「融解」は固体から液体へ変化することです。双晶は結晶の一種です。

㋑、㋒ ですが
一種類の元素からなる金属であれば、凝固点において状態変化に熱が使われるために「核が発生して固体化が完了するまで」の間、温度変化がありません。従って、図Ⅱが「純金属」の冷却曲線です。一方「核の成長時も温度が変化」する図Ⅰは「合金」の冷却曲線と考えられます。㋑ が「合金」、㋒ が「純金属」です。

以上より、正解は 1 です。

類題 2020 no42 純鉄の冷却曲線

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