公務員試験 2021年 国家一般職(土木) No.39 解説

 問 題     

環境に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち下線部が妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 2015 年に国際連合において採択された持続可能な開発目標 (SDGs) の項目には、水・衛生、エネルギー、気候変動、海洋資源等の環境保全に関連する項目が含まれている

㋑ 環境影響評価においてスコーピングとは、事業計画策定時に環境影響評価の必要性の有無を検討することをいう

㋒ 人為的に排出される温室効果ガスには、二酸化炭素のほかに、メタン、フロンも該当する

㋓ BOD (生物化学的酸素要求量) は、水の汚れを表す指標の一つであり、河川や湖沼などにおいて、有害物質である鉛や水銀などの重金属が溶存する量を測定する上で活用される

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

㋐ は妥当です。
SDGs に関する記述です。

㋑ ですが
環境影響評価がそもそも必要かどうかを検討することは「スクリーニング」です。「スコーピング」は、スクリーニングで評価が必要と決まった後に、では具体的にどのような方法で環境アセスメントを実施していくのか検討することです。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
温室効果ガスには、二酸化炭素のほかに、メタン、フロンなども該当します。

㋓ ですが
BOD は、水中の動植物の分解によって溶出・分散する有機物の増加や、陸域からの有機物流入などを反映して増加する水質汚濁の指標です。鉛や水銀などの重金属が溶存する量の測定で用いられるわけではありません。㋓ は誤りです。


以上より、正解は 2 です。

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