問 題
コンクリートの配合設計に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 示方配合とは、所定の品質のコンクリート1 m3 が得られるように、必要な材料の量を質量で表示したものである。
㋑ 使用材料が同じであれば、水セメント比が大きくなると、コンクリートの強度も大きくなる。
㋒ 一般に、配合設計においては、水セメント比と単位セメント量を求めた後、単位水量を求める。
㋓ 配合強度は、設計基準強度に割増し係数を乗じて定める。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓
正解 (3)
解 説
㋐ は妥当です。
示方配合 (しほうはいごう) と対比されるのが、現場の骨材の状態に合わせて補正した現場配合です。
㋑ ですが
水セメント比とは、練り混ぜた直後のコンクリートやモルタルに含まれる水とセメントの比率です。W(水)/C(セメント) で表されます。「W/C が大きい」とは水が多く含まれるということです。強度は「減少」します。「水セメント比が大きくなると…強度も大きく」なるわけではありません。㋑ は誤りです。
㋒ ですが
一般に単位セメント量は、水セメント比と単位水量から計算し算出します。知らなくても「単位水量」が簡単に求められそうなので、先に求めるのではないかと考えればよいです。㋒ は誤りです。
㋓ は妥当です。
品質のばらつきを考慮し、設計基準強度に乗じる係数が「割増し係数」です。
以上より、正解は 3 です。
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