問 題
我が国の家畜・家禽の品種に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.ニワトリの代表的な卵用種として白色コーニッシュ種が、肉用種として白色レグホーン種が利用されている。我が国では品種改良が盛んに行われており、種鶏はその 9 割以上が国産である。
2.ブタでは、ランドレース種と大ヨークシャー種とハンプシャー種の三元交雑種がよく利用されている。農林水産省による家畜改良増殖目標では、 1 腹当たり育成頭数は 2025 年度目標で 5 ~ 6 頭である。
3.乳用牛の飼育頭数は 2018 年時点で 100 万頭を下回っており、その 9 割以上がホルスタイン種である。一般に交配は人工授精で行われ、種雄牛の能力を調査する直接検定が行われている。
4.和牛は、黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の 4 品種をいう。肉用牛飼養頭数には、乳用種去勢牛やホルスタイン種に黒毛和種を交配した交雑種も含まれる。
5.めん羊の用途は、我が国では主に毛用、肉用、乳用であり、毛用のサフォーク種を中心に北海道などで飼養されている。また、ヤギの用途は、主に肉用と乳用であり、シバヤギは乳用である。
解 説
選択肢 1 ですが
ニワトリの代表的品種は、卵用種:白色レグホーン種、肉用種:白色コーニッシュ種、白色プリマスロック種です。卵用種と肉用種が逆です。また、国産の種鶏から育てられた鶏肉は全体の 2 パーセントほどです。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
三元豚 は「ランドレース(L) × 大ヨークシャー(W) の雌」と 「デュロック (D) の雄」 を交配して肥育した豚です。「ハンプシャー種」ではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
乳用牛飼養頭数は近年 130 万頭前後ぐらいです。「100 万頭を下回って」はいません。選択肢 3 は誤りです。9 割以上がホルスタイン種という記述は妥当です。
選択肢 4 は妥当です。
和牛についての記述です。
選択肢 5 ですが
サフォーク種は肉用種です。代表的毛用品種はメリノ種です。また、シバヤギは主に肉用です。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 4 です。

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