問 題
化学肥料に関する記述 A~D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
A.硫酸アンモニア (硫安) は無色透明の結晶で生理的酸性肥料である。速効性であり、基肥にも追肥にも広く用いられる。
B.熔成リン肥 (熔リン) は灰色又は緑色の紛末である。水溶性で、生理的酸性肥料である。緩効性であり、基肥用肥料である。土壌改良資材としても施用される。
C.塩化カリウム (塩加) は白色の結晶である。水溶性であり、生理的酸性で速効性の肥料である。我が国ではほとんどを輸入に頼っている。
D.消石灰は一般に白色の粉末で、水を加えると生石灰になる。主に土壌改良資材として用いられ、窒素成分を含む肥料や水溶性リン酸肥料との相性がよく、同時施用によって肥効が高まる。
1.A、B
2.A、C
3.A、D
4.B、C
5.C、D
正解 (2)
解 説
記述 A は妥当です。
硫安 (硫酸アンモニウム) についての記述です。
記述 B ですが
熔成リン肥 (熔リン) は く溶性 です。すなわち 2 %クエン酸溶液に溶け、水には溶けにくいです。また弱アルカリ性です。生理的「酸性」肥料ではありません。記述 B は誤りです。
記述 C は妥当です。
塩化カリウムについての記述です。本試験時点において、塩化カリウムは主にカナダから輸入しています。
記述 D ですが
生石灰 (CaO) に水を加えると消石灰 (Ca (OH)2) になります。「消石灰は・・・水を加えると生石灰になる」わけではありません。記述 D は誤りです。
以上より、正解は 2 です。

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