公務員試験 2020 (R2) 年 国家一般職(農学) No.13 解説

 問 題     

図は、トウモロコシの種類別に、子実粒の胚乳成分のデンプン組織の分布を模式的に表したものであるが、トウモロコシの種類に関する記述ア~エのうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

ア.Aはポップコーンである。子実のデンプン構成はフリントコーンと同様であるが、子実ごとに穎に包まれている。加熱すると硬質デンプンに含まれる水分により爆裂する。

イ.Bはスイートコーンである。乳熟期から黄熟期にかけて多くの糖分が蓄積し、成熟して乾燥するとしわができる。主に、生食用や缶詰用として利用される。

ウ.Cはフリントコーンである。胚乳の外側は硬質デンプンで、軟質デンプンは内部だけに蓄積するため、粒は硬く、光沢を呈しており、頂部が丸い形状を示している。

エ.Dはデントコーンである。一般に早熟であり、乳熟期に軟質デンプンが収縮するため、粒の上部がくぼみ、馬歯状になる。アメリカのコーンベルト地帯で栽培されている種類である。


1.ア、イ
2.ア、ウ
3.ア、エ
4.イ、ウ
5.イ、エ

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

A:ポップコーン
B:スイートコーン
C:フリントコーン
D:デントコーンです。できれば種類を判別できるように特徴をおさえておきましょう!


記述 ア ですが
ポップコーンは加熱すると「軟質デンプンに含まれる水分」により爆裂します。「硬質」ではありません。記述 ア は誤りです。正解は 4 or 5 です。これにより、記述 イ は妥当です。


記述 ウ は妥当です。


記述 エ ですが
デントコーンは概して晩生です。早熟ではありません。記述 エ は誤りです。


以上より、正解は 4 です。

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