問 題
ある会社の社員について,次のことが分かっている。
○ 会計課にいたことがある社員は,表計算ソフトが得意である。
○ 営業課にいたことがある社員は,プレゼンテーションソフトが得意である。
このとき,「営業課にいたことがある社員は,表計算ソフトが得意ではない。」ことが確実にいえるためには,次のうちどの条件が必要か。
1.会計課と営業課の両方にいたことがある社員はいない。
2.表計算ソフトとプレゼンテーションソフトの両方が得意である社員はいない。
3.表計算ソフトが得意でない社員は,営業課にいたことがある。
4.プレゼンテーションソフトが得意でない社員は,会計課にいたことがある。
5.プレゼンテーションソフトが得意である社員は,会計課にいたことがない。
解 説
◯◯ は△△ という形式の条件なので命題です。対偶を考えます。(類題 2019年 no8)。
以下、いた、得意を 〇。いない、得意でないを ×。会計課 を 会、営業課を 営、表計算を 表、プレゼンテーションを プレ と略します。与えられた条件と対偶は、以下のように表されます。
・会 〇 → 表 〇 対偶:表 × → 会 ×
・営 〇 → プレ〇 対偶:プレ × → 営 ×
確実にいいたいのは
『営 〇 → 表 ×』です。
現状では、営 〇 → プレ 〇 しかわかりません。
以下、各選択肢を検討します。
選択肢 1 ですが
会計課と営業課 両方いたことがある社員がいない、とすると、「営業課にいる」ということは「会計課にいない」とわかります。つまり、会 × という条件が加わります。しかし、会 × からは何も → が出ていないため、営 〇 → 表 × とは、この条件が加わっても、いえません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
表計算とプレゼンテーションの両方が得意である社員がいない、とすると、プレ 〇 → 表 × です。これにより、営 〇 → プレ 〇 → 表 × となります。
正解が見つかったため、選択肢 3 以降について、検討は不要です。本番では、選択肢 3 以降を全く検討しないのは不安かもしれません。その場合は番号に印をつけておき、ほかの問題を解き終わって時間が余った時見直すという流れが おすすめです。
以上より、正解は 2 です。
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