公務員試験 2020年 国家一般職(土木) No.34解説

 問 題     

地盤掘削に伴う土留めに関する工法 ㋐ ~ ㋔ のうち一般に高い止水性を有するものとして妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 親杭横矢板工法
㋑ 切梁工法
㋒ 連続地中壁工法
㋓ 鋼矢板工法
㋔ グラウンドアンカー工法


1.㋐、㋒
2.㋐、㋓
3.㋑、㋔
4.㋒、㋓
5.㋓、㋔

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

土留め工の種類は大きく3つあります。

1:親杭横矢板 (おやぐいよこやいた) ・・・親杭を1~2m間隔で設置し、横矢板を渡す工法。施工容易、止水性なし、根入れ部が非連続なので軟弱地盤への適用に限界あり。

2:鋼矢板 (こうやいた) ・・・鋼矢板の継目を噛み合わせて設置する工法。止水性あり、たわみ性の壁体なので変形大きい、打設、引き抜き時 騒音・振動が問題になることもある。引き抜きで周辺地盤沈下が大きい場合には、残置も検討する。

3:連続地中壁構造・・・コンクリートの連続した壁や柱を地中につくる工法。特に遮水が求められたり、騒音規制があったり、周辺地盤沈下を避けたい時の工法。費用高めになる。


鋼矢板 及び 連続地中壁 が「高い止水性」として妥当と考えられます。


以上より、正解は 4 です。

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