公務員試験 2020年 国家一般職(土木) No.31解説

 問 題     

図のような測点 A から E までの昇降式水準測量を行い、表の結果を得た。A の地盤高が10.261 m であったとき、E の地盤高はおよそいくらか。


1. 4.631 m
2. 4.777 m
3. 4.823 m
4. 5.250 m
5. 5.630 m

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

前視、後視のイメージが下図です。

ポイントは 左 A → B のように「登っている時」は 「後視 よりも前視 の値が小さくなる」、右 A → B みたいに「降っている時」は 「後視よりも前視の方が大きくなる」 ということです。値の差が、標高の差です。

表の A → B の 後視→前視 の数値を読むと 1.352 → 3.544 と数値が大きくなっているため「降っています」。値の差は 3.544ー1.352 = 2.192 です。

以下、同様に B → C、C → D、D → E に注目すれば
B → C:2.547 – 1.019 = 1.528 降る
C → D:2.333 – 1.599 = 0.734 上る
D → E:3.867 – 1.223 = 2.644 降る とわかります。


まとめると
2.192 + 1.528 + 2.644 = 6.364 降り、0.734 上っています。

従って
A → E では 5.630 下っているため、地盤高は 10.261 – 5.630 = 4.631m です。


以上より、正解は 1 です。

類題 高卒技術 H28no71
https://yaku-tik.com/koumuin/h28-gijyutu-71/

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