問 題
次は、「農林水産省気候変動適応計画」における麦類、大豆、露地野菜についての気候変動に適応する「取組」から抜粋した記述である。A~D に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
麦類:「多雨・湿害対策として、排水対策、 A 等の適期防除、適期収穫など基本技術の徹底を図るとともに、 A 、穂発芽等の抵抗性品種への転換を推進しており、一定の効果が見られる。また、 B として、気候変動に適応した品種・育種素材、生産安定技術の開発・普及を推進する。」
大豆:「多雨・高温・干ばつ等の対策として、排水対策の徹底を図るとともに、 C の普及を推進する。また、病害虫・雑草対策として、病害虫抵抗性品種・育種素材や雑草防除技術等の開発・普及に取り組む。」
露地野菜:「干ばつ対策として、灌漑施設の整備、マルチシート等による土壌水分蒸発抑制等を推進するとともに、干ばつ時に発生しやすい D 等の適期防除を推進する。」

解 説
A ですが
そうか病は、あばた状の病斑が出来て見栄えが悪くなる ジャガイモの代表的な病害です。麦類についての記述として妥当ではないと考えられます。A は「赤かび病」です。正解は 1 ~ 3 とわかります。
B ですが
白未熟粒は、玄米の胚乳部分にデンプンが十分に蓄積されず、白く濁った状態の米粒です。麦類についての記述として不適切です。B は「凍霜害 (とうそうがい) 対策」です。正解は 1 or 2 です。
C ですが
マルチ点滴灌漑方式は、園地をシートで覆う「マルチ被覆」と、点滴チューブで根元に水を供給する「点滴灌水」を組み合わせた栽培技術です。みかんの栽培などで用いられる方式です。大豆についてではないと考えられます。C は「地下水位制御システム」です。これにより、D は ハダニ類とわかります。
以上より、正解は 1 です。

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