問 題
我が国における水稲の品種に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.「コシヒカリ」は、新潟県で育成された。炊飯米は粘りが弱い特徴があり、食味は極めて良好である。我が国を代表する品種として、広く栽培されている。
2.「日本晴」は、強稈・多収で良食味であることから、現在でも「コシヒカリ」と並び我が国で広く栽培されている主要品種の一つである。
3.「ひとめぼれ」は、宮城県で育成された。食味は極めて良好であり、耐冷性を兼ね備えている。平成 5 年の大冷害を契機に作付けが広まった。
4.我が国における品種の変遷をたどると、第二次世界大戦後は、一貫して良食味品種の栽培が増加してきた。「ササニシキ」は、食味が劣ったため、良食味品種の普及に伴い作付けが減少した。
5.飼料用イネは、収量やコストだけではなく、主食用のイネと同様に外観品質も重視される。ホールクロップサイレージでは使用農薬の制約が主食用のイネよりも少ないため、耐病性や耐虫性は重視されない。
解 説
選択肢 1 ですが
コシヒカリの炊飯米は粘りが「強い」です。粘りが「弱い」わけではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
「日本晴 (にっぽんばれ) 」は、コシヒカリが登場するまで日本で最も多く栽培されていた品種の一つです。コシヒカリが登場して作付が減少しました。「現在でも・・・主要品種の一つ」ではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
「ひとめぼれ」についての記述です。
選択肢 4 ですが
「ササニシキ」は、コシヒカリと並んで良食味です。「食味が劣ったため、・・・作付けが減少した」わけではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
飼料用とは、家畜や鳥類、魚類など飼育動物に与える餌に用いるということです。飼料用イネであれば「外観品質」は重視されないと考えられます。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 3 です。

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