公務員試験 2019 (R1) 年 国家一般職 (農学) No.28 解説

 問 題     

次は、昆虫の生態に関する記述であるが、A~D に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

昆虫は硬い表皮を持つことから、脱皮によって成長し形態を変化させる。A から分泌されるエクジステロイドが脱皮を誘導する。また、孵化後に生じる形態の段階的な変化を変態といい、蛹の段階のないものを B という。

昆虫には多くの分泌器官があり、 A などの内分泌器官からはホルモンなどが分泌される。外分泌器官からは、同種内の個体間に作用する化学物質や、異種の個体間に作用する C などの化学物質が分泌される。C のうち、受容者に利益があるが放出者には利益がないか不利益があるものを D という。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

A ですが
エクジソン類似構造を有するホルモン全般がエクジステロイドです。エクジステロイドを分泌するのは「前胸腺」です。これにより、B は不完全変態とわかります。正解は 4 or 5 です。

C ですが
選択肢より「アレロケミカル」か「フェロモン」です。アレロケミカルが「異なる生物種」、フェロモンが「同種」の個体間に作用する化学物質です。C は「アレロケミカル」が妥当です。これにより、D は「カイロモン」です。


以上より、正解は 4 です。

コメント