公務員試験 2019 (R1) 年 国家一般職 (農学) No.16 解説

 問 題     

表は、我が国における平成 28 年産の野菜 (キャベツ、タマネギ、トマト、ニンジン、レタス) の全国収穫量、収穫量上位 3 都道府県及び全国に占める割合を示したものである。表中の野菜名 A ~ Eと、これらの野菜に関する記述 ア ~ オ の組合せとして最も妥当なのはどれか。

ア.広く栽培されるようになったのは昭和になってからで、大玉や中玉などの分類がある。しり腐れ果はカルシウム不足による生理障害で、高温や乾燥で発生しやすい。

イ.葉鞘の基部が球状に肥大した鱗茎を主に食用とする。春播き栽培や秋播き栽培のほか、 5 月頃に肥大し始めた小球 (鱗茎) を掘り上げて貯蔵し、 9 月頃に再度定植するセット栽培がある。

ウ.キク科の野菜で、高温に感応して花芽分化する。また、高温によってタケノコ球などの生理障害が発生しやすいので、夏季は冷涼な地域で栽培される。

エ.セリ科の野菜で、16 世紀頃に中国から導入された東洋系と 19 世紀に欧米から導入された欧州系がある。食用部位にはカロテンと呼ばれる色素が含まれる。

オ.明治初期に導入された野菜で、甘藍 (かんらん) ともいわれる。ある大きさ以上の苗が低温に感応して花芽分化する。食用部位には胃腸を丈夫にする効果があるビタミンUを含む。


1.A-ア
2.B-エ
3.C-オ
4.D-ウ
5.E-イ

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

A:1 位 が北海道、2 位が千葉 → ニンジン
B:1 位 が熊本 → トマト
C:1 位が群馬 → 嬬恋を連想してキャベツ
D:1 位が北海道でダントツ → タマネギ
E:1 位が長野 → レタス です。

ア:大玉や中玉、しり腐れ果 → トマト(ナス科)
イ:鱗茎を主に食用 → タマネギ
ウ:キク科、冷涼な地域で栽培 → レタス
エ:セリ科、カロテン → ニンジン
オ:甘藍、ビタミン U → キャベツ(アブラナ科) です。


選択肢 1 ですが
Aーエ なので、☓ です。

選択肢 2 ですが
Bーア なので、☓ です。

選択肢 3 は妥当です。
Cーオ です。

選択肢 4 ですが
Dーイ なので、☓ です。

選択肢 5 ですが
Eーウ なので、☓ です。


以上より、正解は 3 です。

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