2019 (R1) 年 国税専門官 情報数学 No.59 解説

 問 題     

10 進数の演算式 21 × 22 × 23 × … × 2n-1 × 2n の結果を 16 進数に変換したときに、8 桁以上となるような最小の自然数 n はいくらか。

1. 5
2. 6
3. 7
4. 8
5. 9

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

本問を解くために必要な知識は 3 つです。

1:指数法則 ab × ac = ab+c
2:等差数列の和の公式 Sn = (初項 + 末項) × n/2
3:n 進数について 1 桁目 n0 が何個、2桁目が n1 が何個… と読む


まず、10 進数の演算式 21 × 22 × … 2n
= 2(1+2+…+n)
= 2{n(n+1)/2} です。


次に選択肢について、具体的に考えます。

n = 5 の時
215 = 23 × 163 と表せます。これは 16 進数で 8000 (16 進数) です。つまり、16 進数だと 4 桁です。 8 桁以上にはなりません。

n = 6 の時
221 = 2 × 165 です。これは 16 進数で 200000 (16 進数) と表せます。つまり、16 進数だと 6 桁です。 8 桁以上にはなりません。

n = 7 の時
228 = 1 × 167 です。これは 16 進数で 10000000 (16 進数) です。 8 桁となったので、正解は n = 7 とわかります。


以上より、正解は 3 です。

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