公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.83解説

 問 題     

木質材料に関する記述 ㋐、㋑、㋒ とその名称の組合せとして最も妥当なのはどれか。

㋐ 単板を奇数枚、繊維方向を交互に直交させて接着剤で張り合わせた材料である。方向による強さの差が少なく、乾湿に伴う伸縮、狂いなども小さい。

㋑ 木材を切削してひき板、小角材とし、欠点を除去した後で、それらの繊維方向をそろえて多数重ね、接着・成形した材料である。

㋒ 木材の小片に接着剤を混合して加熱・圧縮成形した板状の材料である。強さに方向性がなく均質である。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

まず、丸太から大根のかつらむきのように薄く切り取ったものが「単板」です。いわゆるベニヤ板をイメージするとわかりやすいかもしれません。一方、丸太をのこぎりでぎこぎこ切ったものが「ひき板」です。

合板は
単板を奇数層、繊維方向を 90° 互い違いに重ねて、接着剤で張り合わせた材料です。

集成材とは
ひき板等を、繊維方向を互いにほぼ平行に張り合わせた材料のことです。

従って、㋐ が合板、㋑ が集成材です。正解は 1 or 2 です。

 

繊維板とパーティクルボードについては、まず木材を破砕したウッドチップを考えます。ウッドチップを更に細かく小片化し、木材小片を主な原料としてぎゅっと固めたものがパーティクルボードです。一方、木材チップを線維化し、植物繊維を成形したのが線維板(ファイバーボード)です。

㋒ ですが
木材の「小片に・・・」とあるので、パーティクルボードが妥当です。

以上より、正解は 2 です。

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