公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.64解説

 問 題     

図のように,一辺が 30 cm の一様な立方体を,底面が水平になるように水に浮かべたところ,24 cm 沈んで静止した。この立方体の密度はおよそいくらか。

ただし,水の密度は 1.0 × 103 kg/m3 とする。

1. 2.0 × 102 kg/m3
2. 2.5 × 102 kg/m3
3. 4.0 × 102 kg/m3
4. 7.5 × 102 kg/m3
5. 8.0 × 102 kg/m3

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

液体が出てきたら浮力です。
浮力を F と表すと F = ρVg です。
H26no13)。この公式における ρ は、押しのけられた液体の密度です。また、V は、押しのけられた液体の体積です。


静止しているので
立方体に下向きにかかる力と、浮力がつりあっていると考えられます。

水に沈んでいる部分の体積を V とおけば
F=(1.0 × 103 )× V × g ・・・(1)と表せます。

質量 m の物体には、下向き mg の力がかかります。質量は「体積 × 密度」です。水に沈んでいる部分の体積を V とおいたので、立方体全体の体積は 1.25V とあらわすことができます。高さが 24 cm → 30 cm と 1.25 倍になっているためです。すると、立方体にかかる下向きの力は F = 1.25V × 立方体の密度 × g ・・・(2)と表すことができます。

静止しているので、(1)=(2)です。
従って、立方体の密度は 8.0 × 102 です。

以上より、正解は 5 です。

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