公務員試験 2019年国家一般職(土木) No.27解説

　問題　　　　　

図のように、水槽の水位を一定に保ちながら円管水路 XY に水を流した。このとき、管路のエネルギー線 (実線) と動水勾配線 (破線) を定性的に示した図として最も妥当なのはどれか。

正解 (2)

　解説　　　　　

【動水勾配線についての基礎知識】
動水勾配線とは、ピエゾ水頭（＝圧力水頭（p/ρg）と位置水頭（z）の和）を流下方向に合わせて書いたものです。「動水勾配線は、急拡大する場所で上昇」します。

破線が初めに下降しているので選択肢 3,4,5 は誤りです。選択肢 4,5 に関しては「動水勾配線は、エネルギー線よりも絶対下」という点から判断してもよいです。

選択肢 1,2 の違いは Y 付近のみと読み取れます。傾きが急に変わる点以外で特に変化はないと考えられるため、選択肢 2 が妥当です。※エネルギー線、動水勾配線　共に実際の管の傾きとは無関係です。

以上より、正解は 2 です。

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