2019年 国家一般職(電気・電子・情報) No.40解説

 問 題     

図のような、中央処理装置と外部記憶装置を一台ずつ含む二つの系 1 、系 2 からなるシステムがある。このシステムでは、系に含まれる中央処理装置と外部記憶装置が共に稼働していれば、その系が稼働し、系 1 、系 2 のいずれか一方でも稼働していれば、システムとして稼働するものとする。

各装置の MTBF (平均故障間隔)、MTTR (平均修理時間) が表のとおりであるとき、このシステムの稼働率として最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

【稼働率の基礎知識】
・直列装置の稼働率は (稼働率)2
・並列装置の稼働率は 1 – (故障率)2 
※ 稼働率+故障率 = 1

【稼働率と MTBF,MTTR】
稼働率は、平均故障間隔 (MTBF:Mean Time Between Failures) 平均修理時間 (MTTR:Mean Time To Repair) を用いて、以下のように表すことができます。



・系 1,2 について
中央処理装置の稼働率が a/(a+b)、外部記憶装置の稼働率が c/(c+d) と表されます。このため、それぞれの系の稼働率は a/(a+b)・c/(c+d) です。

・システム全体の稼働率は
並列装置で 故障率が 1 – a/(a+b)・c/(c+d) なので「1 – (1 – a/(a+b)・c/(c+d))2となります。


以上より、正解は 1 です。

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