R7年 大気特論 問13 問題と解説

 問 題     

下図は排ガス採取位置付近の円形ダクトである。図に示す試料ガスの採取位置候補ア~エのうち、排ガス試料採取方法に関するJIS(JIS K 0095)による採取位置の可否判定として、正しいものはどれか。

  • ア  イ  ウ  エ
  1. 〇  ×  ×  ×
  2. 〇  〇  ×  ×
  3. 〇  ×  ×  〇
  4. ×  ×  〇  〇
  5. ×  ×  ×  〇

〇:正しい採取位置  ×:誤りの採取位置

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

排ガス試料の採取位置は、ガスの流れが乱れにくい直管部から選ぶことが求められます。つまり、エルボ(曲がり)や分岐、合流、径の変化などがある場所は、いずれも不適切となります。

なお、JISでは鉛直の直管部にするか水平の直管部にするかといった指定はありません。つまり、上記のようなガスの流れが乱れが起きない場所なら、鉛直・水平の向きはどちらを選んでもよいです。

以上を踏まえて問題の図を見ると、(イ)は曲がっていて、(ウ)は径が拡大しています。よって、これらは不適だと判断できます。一方、(ア)と(エ)は特に問題なく測定できそうです。

以上から、

  • ア:〇
  • イ:×
  • ウ:×
  • エ:〇

となるので、正解は(3)です。

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