R7年 大気概論 問8 問題と解説

 問 題     

2021(令和3)年度大気汚染物質排出量総合調査(令和2年度実績)の結果として、硫黄酸化物排出量、窒素酸化物排出量及びばいじん排出量のいずれも、上位3位以内に入らなかった業種はどれか。

  1. 電気業
  2. パルプ・紙・紙加工品製造業
  3. 鉄鋼業
  4. 窯業・土石製品製造業
  5. 石油製品・石炭製品製造業

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

本問は、大気汚染物質排出量総合調査から「硫黄酸化物」、「窒素酸化物」、「ばいじん」の業種別排出量が出題されています。これら3物質のそれぞれ上位3業種を覚えておくと正解できる問題は頻出なので、ぜひ押さえておきたいところです。

以下に各物質の業種別排出量の上位3位を紹介します。それぞれの業種が占める割合も併記していますが、これはあくまで参考のためで、数値を覚える必要はないと思います。

【硫黄酸化物】

  1. 電気業:39%
  2. 石油製品・石炭製品製造業:13%
  3. 鉄鋼業:12%

【窒素酸化物】

  1. 電気業:29%
  2. 窯業・土石製品製造業:18%
  3. 鉄鋼業:12%

【ばいじん】

  1. 鉄鋼業:15%
  2. 電気業:15%
  3. 窯業・土石製品製造業:10%

しかし、上記は不動の順位ではなく、3年に一度の調査のたびに少しずつ変動が見られます。そのため、試験前には最新の情報を環境省の大気汚染物質排出量総合調査で確認してください(速報値ではなく確定値の最新版)。

以上から、選択肢の中では「パルプ・紙・紙加工品製造業」だけが上記に登場しないため、これが正解となります。

よって、正解は(2)です。

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