問 題
図は、凝集沈殿法とN-メチルグルカミン形イオン交換樹脂による吸着法とを組み合わせた、ほう素排水処理フロー例である。添加剤(A)、(B)、再生剤(C)の組合せとして、最も適切なものはどれか。

- A B C
- 塩化鉄(Ⅲ) Ca(OH)2 NaOH
- 塩化鉄(Ⅲ) Mg(OH)2 H2SO4
- 塩化鉄(Ⅲ) Mg(OH)2 NaOH
- 硫酸アルミニウム(硫酸ばん土) Ca(OH)2 H2SO4
- 硫酸アルミニウム(硫酸ばん土) Mg(OH)2 NaOH
正解 (4)
解 説
ほう素排水を凝集沈殿法で処理する方法は、アルミニウム塩と水酸化カルシウムの併用法を用いるのが一般的です。
(A)の選択肢にある硫酸アルミニウム(硫酸ばん土)と塩化鉄(Ⅲ)はどちらも優秀な凝集剤ですが、ほう素との相性が良いのはアルミニウム塩のほうなので、(A)には「硫酸アルミニウム(硫酸ばん土)」が入ります。
(B)について、上記の通り、この処理方法はアルミニウム塩と水酸化カルシウムの併用法なので、(B)には「Ca(OH)2」が入ります。
(C)について、ほう素吸着塔にあるN‒メチルグルカミン形イオン交換樹脂でほう素を吸着させることができますが、このイオン交換樹脂が飽和してきた場合には、硫酸溶液を使えばキレート樹脂の再生とほう素の回収を行うことができます。よって、(C)には「H2SO4」が入ります。
よって、
- A:硫酸アルミニウム(硫酸ばん土)
- B:Ca(OH)2
- C:H2SO4
となるので、正解は(4)です。

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