R7年 大規模水質特論 問4 問題と解説

 問 題     

生態系モデルの中の植物プランクトンの増殖に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 増殖速度は、単位時間あたりに生産される炭素生物量であり、単位はmgCm-3day-1で表現されている。
  2. 増殖を示す項のみを微分形式で示すと、dAp/dt=GApとなる。ここでApは植物プランクトン炭素生物量、Gは時間の逆数の次元をもつ比増殖速度で、一般にday-1の単位で表している。
  3. 栄養塩の摂取についてはランバート-ベールの式が使われている。
  4. 光合成-光応答の式では、強光阻害の影響が考慮されている。
  5. 栄養塩の摂取については、制限の強い栄養塩濃度を選んで計算するリービッヒの最小律が使われている。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(3)に関して、栄養塩の摂取は「ランバート-ベールの式」ではなく「ミハエリス-メンテンの式」が使われます。一方、ランバート-ベールの式は水中での光強度の減衰を求める式となります。

よって、正解は(3)です。

上記のことは最重要公式として覚えておくべきなので、本問は易しい問題といえます。ただし、ミハエリス-メンテンの式はR4年 問4のように計算問題としても頻出テーマなので、このような問題にも慣れておきたいところです。

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