問 題
JISによる排ガス中の鉛分析方法を適用濃度範囲の下限値が小さい順に並べたとき、正しいものはどれか。
- ICP発光分光分析法 < ICP質量分析法 < フレーム原子吸光法
- ICP質量分析法 < ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法
- ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法 < ICP質量分析法
- フレーム原子吸光法 < ICP発光分光分析法 < ICP質量分析法
- ICP質量分析法 < フレーム原子吸光法 < ICP発光分光分析法
正解 (2)
解 説
鉛とカドミウムの分析方法には以下の4種類があります。今回は鉛が出題されていますが、鉛もカドミウムも共通なので、セットで覚えてください。
- フレーム原子吸光法
- 電気加熱原子吸光法
- ICP発光分光分析法
- ICP質量分析法
このうち、最も微量の測定が可能なのは、鉛でもカドミウムでもICP質量分析法です。微量測定ができるということは、適用濃度範囲の下限が低いということです。
逆に、これらのうち微量測定を苦手とする(=適用濃度範囲の下限が高い)のは、フレーム原子吸光法です。これも鉛・カドミウムで同じ傾向です。
よって、今回は適用濃度範囲の下限の小さい順に並べるため、最も左側に「ICP質量分析法」がきて、最も右側に「フレーム原子吸光法」がくればよいので、正解は(2)となります。
上記の通り、微量分析が得意なのは「ICP質量分析法」で、苦手なのは「フレーム原子吸光法」という2つを覚えておけば充分だと思いますが、参考までに、4種類の並び順は次の通りとなります。
- ICP質量分析法 < 電気加熱原子吸光法 < ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法
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