問 題
有害物質の種類と、検定法で用いられる測定装置との組合せとして、誤っているものはどれか。
- (有害物質の種類) (測定装置)
- チウラム 高速液体クロマトグラフ
- シマジン ガスクロマトグラフ
- 1,4-ジオキサン 高速液体クロマトグラフ
- ベンゼン ガスクロマトグラフ
- ポリ塩化ビフェニル(PCB) ガスクロマトグラフ
正解 (3)
解 説
選択肢にある各物質の検定方法はいずれも頻出なので、以下に示す物質ごとの検定方法をしっかりと抑えておく必要があります。
(1)は正しいです。チウラムの検定方法として定められているのは、高速液体クロマトグラフ法です。
公害防止管理者試験での出題範囲においては、チウラムを測定できる分析方法は高速液体クロマトグラフ法のみで、逆に、高速液体クロマトグラフ法で測定できる物質はチウラムのみです。そのため、チウラムと高速液体クロマトグラフ法とは完全に結びつけて覚えておくと便利です。
(2)も正しいですが、これはややマイナーなので、実際の試験ではスルーしてもいいかもしれません。シマジンの検定方法として定められているのは、ポリ塩化ビフェニル(PCB)やチオベンカルブと同じく、以下の2つです。
- ガスクロマトグラフ法
- ガスクロマトグラフ質量分析法
(3)が誤りです。1,4-ジオキサンの検定方法として定められているのは、以下の3つです。
- 活性炭抽出－ガスクロマトグラフ質量分析法
- パージ・トラップ－ガスクロマトグラフ質量分析法
- ヘッドスペース－ガスクロマトグラフ質量分析法
(1)で解説した通り、高速液体クロマトグラフが使えるのはチウラムだけです。そのため、1,4-ジオキサンの検定方法を思い出せなかったとしても、高速液体クロマトグラフは有り得ないと気づいてほしいところです。
(4)は正しいです。ベンゼンの検定方法として定められているのは、以下の3つです。
- パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ質量分析法
- ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ質量分析法
- パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ法
(5)も正しいです。ポリ塩化ビフェニル(PCB)の検定方法として定められているのは、以下の2つです。
- ガスクロマトグラフ法
- ガスクロマトグラフ質量分析法
以上から、正解は(3)となります。
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