問 題
水生生物保全に係る環境基準項目に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 全亜鉛の環境基準値は、湖沼については、0.03mg/L以下である。
- 全亜鉛の環境基準値は、海域については、生物A類型が0.02mg/L以下、生物特A類型は0.01mg/L以下である。
- 湖沼及び海域における底層溶存酸素量(底層DO)の環境基準値は、生物1類型が4.0mg/L以上、生物2類型は3.0mg/L以上、生物3類型は1.0mg/L以上である。
- 環境省の令和3年度公共用水域水質測定結果によると、全亜鉛については、海域の類型指定水域での環境基準達成率は100%であった。
- 環境省の令和3年度公共用水域水質測定結果によると、底層DOについては、湖沼及び海域においては、生物3類型の環境基準値を満たしていない測定点がみられた。
正解 (3)
解 説
(1)と(2)はともに正しいです。全亜鉛の基準値は、河川と湖沼では0.03mg/Lで、海域については生物A類型が0.02mg/L以下、生物特A類型は0.01mg/L以下となります。
(3)が誤りです。底層DOの環境基準値は、生物1類型が4.0mg/L、生物2類型が3.0mg/L、生物3類型が2.0mg/Lとなります。ちょうど1ずつ下がるので覚えやすいと思います。
よって、(3)の「生物3類型は1.0mg/L以上」が誤りで、正しくは「1.0」ではなく「2.0」となります。
(4)は正しいです。全亜鉛は湖沼と海域で環境基準の達成率が100%となっています。河川については基準値を超過している箇所があります。
(5)も正しいです。底層DOの環境基準値は湖沼と海域に対して定められています(河川は対象外)。(3)の解説の通り、生物3類型の環境基準値は2.0mg/Lなので最も条件の緩い基準値ですが、それでも湖沼・海域ともに基準を満たしていない地点はたくさんあります。
以上から、正解は(3)です。
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