R6年 公害総論 問13 問題と解説

 問 題     

近年、地下水等から検出され、社会的な関心が増加している、PFAS、PFOS及びPFOAとそれぞれ総称される化合物の包含関係を表す図として、正しいものはどれか。

なお、図1のように表された場合、集合Aは集合Bに包含される(部分集合である)ことを意味する。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

PFASに関する出題は過去には見られませんが、問題文にもあるように近年注目されている物質なので、今後はPFAS関連の出題が頻出テーマとなるかもしれません。

PFASは、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称です。ざっくりいえば「有機ふっ素化合物」と表現でき、これは10000種類以上の化合物群となります。

PFASの中でも、PFOSやPFOAという特定の化合物は、耐水性、耐油性、耐熱性が高いため、食品包装や防水加工製品、消火剤など幅広い製品に使用されています。一方で、これらの物質は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性があり、環境中で分解されにくく、健康や環境への悪影響が懸念されています。

  • PFAS:ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称
  • PFOS:ペルフルオロオクタンスルホン酸
  • PFOA:ペルフルオロオクタン酸

以上から、PFASという化合物群の中の具体例としてPFOSやPFOAが挙げられるので、正解は(2)となります。

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