問 題
典型7公害の種類別苦情受付件数の推移に関する記述として、ア~ウの( )の中に挿入すべき語句・数値の組合せとして、正しいものはどれか(総務省公害等調整委員会:令和3年度公害苦情調査結果報告書による)。
- 種類別に比べた場合、近年は騒音が最多であるが、過去に( ア )が最多となったことがある。
- 令和3年度の騒音の苦情受付件数は、( イ )件程度である。
- 令和3年度の振動の苦情受付件数は、水質汚濁の苦情受付件数より( ウ )。
- ア イ ウ
- 悪臭 20000 多い
- 悪臭 40000 少ない
- 大気汚染 20000 少ない
- 悪臭 40000 多い
- 大気汚染 40000 少ない
解 説
( ア )で、苦情件数の近年の内訳は、騒音が3割以上で最も多く、次に大気汚染が3割程度、その次に悪臭が2割程度…と続いています。この傾向はしばらく続いていますが、特に騒音と大気汚染は順位が入れ替わることもあるので、試験前には最新の情報を総務省の公害苦情調査結果から確認しておいてください。
本問の場合、騒音以外に最多となったことがあるものを答えればよいので、( ア )には「大気汚染」が入ると判断できます。
( イ )で、騒音・振動・悪臭あたりの苦情件数はたびたび出題されているので、直近の数値を把握しておくとよいと思います。R3年度の場合、騒音が約2万件、振動が約4千件、悪臭が約1万3千件となっているので、( イ )には「20000」が入ります。
( ウ )はやや難しいですが、( ア )と( イ )を正確に答えられればすでに選択肢は(3)しか残っていないので、これはあまり気にしなくていいと思います。
すでに解説した通り、苦情件数の内訳は、騒音が3割以上で最も多く、次に大気汚染が3割程度、その次に悪臭が2割程度…と続いています。つまり、ここで問われている振動と水質汚濁は両方とも全体から見れば少ないといえます。
実際には、振動と水質汚濁では振動のほうが苦情件数は少ないため、( ウ )には「少ない」が入ります。
以上から、
- ア:大気汚染
- イ:20000
- ウ:少ない
となるので、正解は(3)です。
騒音・振動・悪臭の苦情件数やその内容について、最新の情報をこちらのページにまとめてあります。試験前にはぜひ一度参照しておいてください。
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