R5年 汚水処理特論 問25 問題と解説

 問 題     

濁度計に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 透過光方式では、試料槽の一方から光を入射させ、その反対側で、試料中の懸濁物によって減衰した光を測定する。
  2. 散乱光方式では、試料槽の一方から光を入射させ、試料中の懸濁物による散乱光を測定する。
  3. 散乱光・透過光方式は、透過光方式に比べ試料の着色、気泡、窓の汚れによる影響が大きい。
  4. 表面散乱光方式は、試料をオーバーフローさせながら連続測定できる。
  5. 積分球方式では、積分球を用いて試料中の懸濁物による散乱光と透過光を測定し、その比から濁度を求める。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

濁度計の測定方式には選択肢にある5つの方法が用いられます。

それぞれ特徴が異なっていますが、このうち(3)の「散乱光・透過光方式」と(4)の「表面散乱方式」は、試料の汚れや着色があまり問題視されないので使い勝手がよく、実用に向いています。

反対に、(1)の「透過光方式」は試料の汚れや着色が誤差の原因となるので、比較的きれいな水でしか使えません(汚水処理の水などには使われません)。

以上から、(3)の「着色、気泡、窓の汚れによる影響が大きい」が誤りで、これは「着色、気泡、窓の汚れによる影響が小さい」となります。

よって、正解は(3)です。

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