問 題
騒音に係る環境基準を、その制定された年の古い順に左から並べたとき、正しいものはどれか。
- 騒音に係る環境基準
- 航空機騒音に係る環境基準
- 新幹線鉄道騒音に係る環境基準
- a → b → c
- a → c → b
- b → c → a
- b → a → c
- c → a → b
正解 (1), (3)
解 説
本問は出題頻度から見ると珍しい部類です。まして、この試験を水質区分や大気区分で受験している方は、騒音問題の歴史に詳しいわけではないと思うので、個人的にはこの問題は捨て問題にしてしまっても仕方ないと思います。
参考までに以下に解説を示しますが、経緯がややこしい上に発展性のない知識だと思うので、頑張って覚えても得点力には繋がらないような気がします。
まず、それぞれの環境基準が制定されたのは、次の通りです。
- 騒音に係る環境基準 :1971年(昭和46年) → 1998年(平成10年)
- 航空機騒音に係る環境基準 :1973年(昭和48年)
- 新幹線鉄道騒音に係る環境基準:1975年(昭和50年)
上記の「騒音に係る環境基準」には2つの年数がありますが、1971年のほうは「公害対策基本法(1967年)」の規定に基づいて制定された基準で、1998年のほうは「環境基本法(1993年)」の規定に基づいて制定された基準となります。
公害対策基本法から環境基本法へ移ったあと、航空機や新幹線については環境基準を「改正」しましたが、一般騒音については環境基準を一度「廃止」し、改めて「制定」しています。このため、上記のように2回制定されることになりました。
よって、以上のことを問題文に当てはめると、その順番は「a → b → c → a」となるため、(1)の「a → b → c」または(3)の「b → c → a」のどちらかを選べば正解となります。
なお、(1)を選んでも(3)を選んでも正解となりますが、どのような場合であっても、マークシートに2つマークするのはNGです。
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