問 題
騒音・振動公害に関する記述中、ア~ウの( )の中に挿入すべき語句・数値の組合せとして、正しいものはどれか(環境省:騒音規制法施行状況調査報告書及び振動規制法施行状況調査報告書による)。
- 騒音・振動の苦情件数には、法規制の対象でないもの( ア )。
- 振動苦情件数は、1999(平成11)年度~2020(令和2)年度の間で( イ )件を超えたことがない。
- 騒音に対する適合率が最も低いものは( ウ )である。
- ア イ ウ
- も含まれる 5000 工場・事業場
- も含まれる 2000 建設作業
- は含まれない 2000 建設作業
- は含まれない 5000 工場・事業場
- は含まれない 2000 自動車
解 説
( ア )で、騒音・振動の苦情件数は単純に苦情があった数をカウントしているもので、そのときの騒音レベル[dB]や振動レベル[dB]は関係ありません。そのため、必ずしも法の基準を超えているとは限らないので、法規制の対象でないものも苦情件数に含まれています。
よって、( ア )には「も含まれる」が入ります。
( イ )で、1999(H11)年度など昔の苦情件数は把握していなくても構わないと思いますが、直近の苦情件数は知っておいたほうがよいです。2020(R2)年度の振動の苦情件数は約4000件なので、選択肢にある「5000」と「2000」のうち、「2000」のほうは不適切だと判断することができます。
よって、( イ )には「5000」が入ります。
( ウ )はマイナーな知識が問われているため気にしなくてもいいと思いますが、騒音に対する適合率が最も低いのは「工場・事業場」です。
よって、( ウ )には「工場・事業場」が入りますが、これがわからなくても( ア )と( イ )さえ正確に答えられれば、選択肢から正解を選べるようになっています。
また、適合率ではなく苦情件数で見ると、1位が「建設作業」、2位が「工場・事業場」となります。適合率よりも「苦情件数が多いのはどれか」という出題のほうが頻出なので、むしろこちらを押さえておくべきだと思います。
以上から、正解は(1)となります。
騒音の苦情件数や環境基準達成率、振動の苦情件数についてはこちらのページにまとめたので、特に試験前には最新の数値を確認しておいてください。
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