問 題
ろ布の表面加工法の目的を示す表において、(ア)~(ウ)の中に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。
- ア イ ウ
- コーティング加工 膜加工 ディッピング加工
- 膜加工 平滑加工 コーティング加工
- ディッピング加工 コーティング加工 平滑加工
- コーティング加工 ディッピング加工 膜加工
- ディッピング加工 コーティング加工 膜加工
正解 (4)
解 説
本問の各選択肢には、代表的なろ布の表面加工法が並んでいますが、これらそれぞれの重要な特徴を以下にまとめておきます。本問も含め、以下を知っていれば正解できる問題がたびたび出題されているので、ぜひ覚えておきたい重要事項です。
- 「ディッピング加工」は、耐食性と撥水・撥油性に優れています。耐食性を有するのも撥水・撥油性を有するのもディッピング加工だけなので、これはかなり特徴的な表面加工法です。
- 「コーティング加工」と「膜加工」はどちらも、捕集性と剥離性に優れています。
- 「平滑加工」と「毛焼き加工」はどちらも、剥離性に優れています。
以上と問題の表を比べると、(ア)と(ウ)はともに捕集性と剥離性に優れるため、一方に「コーティング加工」が入り、他方に「膜加工」が入ります。厳密にいえば(ア)と(ウ)は撥水・撥油性△の有無の違いがありますが、試験対策としてはこれは気にしなくて大丈夫です。
ここで、選択肢のうち(ア)と(ウ)に順不同で「コーティング加工」と「膜加工」が入るのは、(2)または(4)となります。
続いて(イ)に注目すると、耐食性と撥水・撥油性に優れていることがわかります。どちらの特徴も「ディッピング加工」だけが有している特徴なので、(イ)には「ディッピング加工」が入ります。つまり、(2)と(4)のうち(4)が正しいと判断できます。
よって、正解は(4)です。
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