R4年 水質概論 問5 問題と解説

 問 題     

最近(2017年度から2019年度の間)の3年間、環境省による公共用水域水質測定結果において、健康項目に係る環境基準に関して、次に示す5項目のうち、非達成率が最も高い項目はどれか。

  1. カドミウム
  2. ほう素
  3. セレン
  4. ひ素

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

「最近の3年間」という期間を指定した出題は珍しいですが、年によって傾向が大きく変わるわけではないので、あまり意識せずに例年通りの試験対策で正解できる問題です。

公共用水域の健康項目の中で基準値を超える項目といえば、代表例としてひ素とふっ素が挙げられます。また、カドミウム、鉛、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素、1,2-ジクロロエタン、ほう素なども多くの年で基準を超えている箇所があります。

ちなみに覚える必要はないと思いますが、ひ素とふっ素の具体的な非達成率はともに0.5%程度で、どちらが大きいかは年によって異なります。また、非達成率ではなく非達成地点数でいうと、毎年1位がひ素、2位がふっ素という順番になっています。

上記の傾向さえ押さえておけば、答えはひ素とふっ素の二択に絞られますが、このうち選択肢にあるのは(5)の「ひ素」だけなので、(5)が正解であると判断することができます。

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