問 題
環境影響評価法に基づく環境アセスメントを必ず実施する事業(第1種事業)として、誤っているものはどれか。
- 太陽電池発電所 出力2万kW以上
- 地熱発電所 出力1万kW以上
- 水力発電所 出力3万kW以上
- 火力発電所 出力15万kW以上
- 原子力発電所 すべて
正解 (1)
解 説
環境アセスメントの実施が求められ得る事業は全部で13事業あります。
このうち、環境アセスメントを必ず実施しなければならない事業のことを第1種事業といい、これらはいかにも環境影響が心配されそうな大規模な事業が該当します。
まず、対象の13事業は以下の通りです。
- 道路
- 河川
- 鉄道
- 飛行場
- 発電所
- 廃棄物最終処分場
- 埋立て、干拓
- 土地区画整理事業
- 新住宅市街地開発事業
- 工業団地造成事業
- 新都市基盤整備事業
- 流通業務団地造成事業
- 宅地の造成の事業
上記の中でとりあえず押さえておいたほうが良いのは1.~6.で、7.以降は気にしなくていいかもしれません。
本問ではこのうち「発電所」からの出題です。ただし、発電所といっても条件によって第1種に該当したり該当しなかったりします。第1種となる条件は以下の通りです。
- 水力発電所 :出力3万kW以上 …選択肢(3)
- 火力発電所 :出力15万kW以上 …選択肢(4)
- 地熱発電所 :出力1万kW以上 …選択肢(2)
- 原子力発電所 :すべて …選択肢(5)
- 太陽電池発電所:出力4万kW以上 …選択肢(1)
- 風力発電所 :出力5万kW 以上
よって、(1)の太陽電池発電所の数値が誤っているので、正解は(1)となります。
とはいえ、この手の問題は出題頻度が低い上、数値が極端にずれているわけでもないので、これはやや難易度が高い問題といえます。そのため、問13に続いて、この年2問目の捨て問題だと個人的には思います(15問中9問取れば良いので、2問くらいは許容範囲です)。
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