問 題
製油所の大気汚染対策に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。
水素化脱硫反応に伴い副生する酸性ガスに含まれる(1)硫化水素は、化学吸収プロセスで(2)アルカリ性溶液に吸収され、(3)再生塔で吸収液から分離される。
分離された(1)硫化水素は(4)クラウス法により(5)硫酸として回収される。
正解 (5)
解 説
(5)に関して、製油所では製造工程で生じた硫化水素を硫黄に変えて回収しています。このプロセスのことをクラウス法といい、一連の化学反応のことをクラウス反応といいます。
よって、(5)の「硫酸」が誤りで、正しくは「硫黄」となります。
上記のことは頻出事項なので、ぜひ押さえておきたい知識です。
参考までに以下にクラウス法の化学反応式(クラウス反応)を示します。反応式については頻出ではないので、無理に覚える必要はありません。
第一段階：
第二段階：
この2つの反応を合わせると、以下のようになります。
このままでも構いませんが、係数を整理するため各項を2掛けて3で割ると、次のように表せます。
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