問 題
JISによる排ガス中のカドミウム分析方法を、その適用濃度範囲の下限の小さい順に並べたとき、正しいものはどれか。
- フレーム原子吸光法 < ICP質量分析法 < ICP発光分光分析法
- ICP発光分光分析法 < ICP質量分析法 < フレーム原子吸光法
- ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法 < ICP質量分析法
- ICP質量分析法 < フレーム原子吸光法 < ICP発光分光分析法
- ICP質量分析法 < ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法
正解 (5)
解 説
鉛とカドミウムの分析方法には以下の4種類があります。今回はカドミウムが出題されていますが、鉛もカドミウムも共通なので、セットで覚えてください。
- フレーム原子吸光法
- 電気加熱原子吸光法
- ICP発光分光分析法
- ICP質量分析法
このうち、最も微量の測定が可能なのは、鉛でもカドミウムでもICP質量分析法です。微量測定ができるということは、適用濃度範囲の下限が低いということです。
逆に、これらのうち微量測定を苦手とする(=適用濃度範囲の下限が高い)のは、フレーム原子吸光法です。これも鉛・カドミウムで同じ傾向です。
よって、今回は適用濃度範囲の下限の小さい順に並べるため、最も左側に「ICP質量分析法」がきて、最も右側に「フレーム原子吸光法」がくればよいので、正解は(5)となります。
上記の通り、微量分析が得意なのは「ICP質量分析法」で、苦手なのは「フレーム原子吸光法」という2つを覚えておけば充分だと思いますが、参考までに、4種類の並び順は次の通りとなります。
- ICP質量分析法 < 電気加熱原子吸光法 < ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法
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