問 題
2018年における温室効果による地球温暖化への影響を示す放射強制力の大きさの順に温室効果ガスを並べたとき、正しいものはどれか。
- CO2 > CH4 > CFCなどハロゲン化物 > N2O
- CO2 > N2O > CH4 > CFCなどハロゲン化物
- CH4 > CO2 > CFCなどハロゲン化物 > N2O
- CO2 > CH4 > N2O > CFCなどハロゲン化物
- CO2 > CFCなどハロゲン化物 > CH4 > N2O
正解 (1)
解 説
放射強制力という用語は聞き慣れないかもしれませんが、その直前に「温室効果による地球温暖化への影響を示す」とあるので、これは単純に地球温暖化に影響を与えやすい順に並べることが求められています。
ただし、温暖化係数(質量あたりの影響度)が問われているわけではない点に注意してください。たとえばCO2の温暖化係数は比較的小さいですが、ほかの温室効果ガスよりも圧倒的な量が存在するので、CO2は地球温暖化への影響が大きくなります。
以上を踏まえて地球温暖化への影響の度合いを考えると、温室効果ガスの寄与率で最大のものは「水蒸気」です。
とはいえ、水(水蒸気)は人の活動によって増加した物質ではありませんし、地球温暖化防止のために世の中から水をなくそう…というわけにもいきません。よって、温室効果ガスの削減について取り組む際は、水以外の物質についてのみ考えます。
水を除いたものの中で最も寄与が大きいのは二酸化炭素で、次いでメタン、それからフロン類(CFCなどハロゲン化物)、そして一酸化二窒素と続きます。
よって、正解は(1)となります。
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