問 題
ほう素排水及びふっ素排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- ほう素排水処理における凝集沈殿には、鉄塩と水酸化マグネシウムの併用法が用いられる。
- ほう素排水処理における吸着法には、N-メチルグルカミン形イオン交換樹脂が用いられる。
- ふっ素排水は、カルシウム塩を添加し、難溶性のふっ化カルシウムを生成させて沈殿分離するが、処理水中には10mg/L程度のふっ素が残留する。
- ふっ素排水の高度処理においては、アルミニウム塩を添加して水酸化アルミニウムを生成させ、このフロックにふっ化物イオンを吸着・共沈させる。
- ふっ素排水処理に用いる吸着樹脂としては、希土類水酸化物を交換体としたものがある。
正解 (1)
解 説
(1)で、ほう素排水を凝集沈殿法で処理する方法は、アルミニウム塩と水酸化カルシウムの併用法を用いるのが一般的です。これ以外の組み合わせでは、ほう素と金属との難溶性塩が生成せず、凝集沈殿ができません。
よって、(1)の「鉄塩と水酸化マグネシウム」が誤りで、正しくは「アルミニウム塩と水酸化カルシウム」となります。
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