問 題
次に示す重金属排水の処理に用いられるアルカリ剤のうち、キレート剤による処理性能の低下を軽減する効果があり、汚泥減容効果が高いものはどれか。
- カセイソーダ(水酸化ナトリウム)
- 消石灰(水酸化カルシウム)
- ソーダ灰(炭酸ナトリウム)
- 石灰石(炭酸カルシウム)
- 水酸化マグネシウム
正解 (5)
解 説
ややマイナーな知識ではありますが、水酸化マグネシウムを使った置換法であるMg塩法は、汚泥減容効果やCOD吸着性などの優れた特性を有します。
よって、正解は(5)となります。
この問題とは直接関係ありませんが、置換法は、キレート剤で封鎖されている重金属を他の無害な元素で置換し、置換された重金属を水酸化物として沈殿させる方法のことです。
置換法にはMg塩法とFe+Ca塩法の二つがあって、今回はMg塩法の特徴が出題されましたが、どちらかといえばFe+Ca塩法のほうが頻出です。
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