問 題
水酸化マグネシウムスラリー吸収法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 石灰スラリー吸収法に比べて設備費は安価である。
- スラリーは弱アルカリ性で、毒性・腐食性もなく、取扱いが容易である。
- 反応後の生成塩の溶解度は水酸化マグネシウムのそれより大きく、スケーリングの心配がない。
- 吸収塔から取り出されたスラリーは、そのまま水域に放流できる。
- 吸収剤の原料は、海水と炭酸カルシウムである。
正解 (4)
解 説
(4)に関して、吸収塔から取り出されたスラリーはMgSO3やMg(HSO3)2を含んでいるため、環境に悪いです(CODが上がります)。そのため、これらを空気で酸化して環境への負荷が少ないMgSO4に変えてから、排水として放流します。
よって、正解は(4)です。
水酸化マグネシウムスラリー吸収法はたびたび出題される頻出テーマなので、もし一連の流れを理解していない場合には、H30年 問9の解説も併せて確認しておいてください。
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