問 題
水酸化物法による重金属排水の処理において、重金属と錯体を形成することにより処理を阻害し得る物質として、誤っているものはどれか。
- くえん酸
- トリエタノールアミン
- 硝酸ナトリウム
- エチレンジアミン
- EDTA
正解 (3)
解 説
有機酸(有機化合物の酸)やアミン類(アンモニア含む)は重金属と錯体を形成するものが多いです。
有機酸の具体例としては、酒石酸やしゅう酸、(1)のくえん酸、酢酸などが挙げられます。
アミン類の具体例としては、アンモニアや(4)のエチレンジアミン、(2)のトリエタノールアミンなどが挙げられます。
また、(5)のEDTAはエチレンジアミン四酢酸(Ethylene Diamine Tetraacetic Acid)という有機酸とアミンを兼ね備えた化合物なので、優秀なキレート剤(金属と錯体を形成するもの)となります。
よって、残る(3)の硝酸ナトリウムが正解です。
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