R2年 水質有害物質特論 問2 問題と解説

 問 題     

水酸化物法による重金属排水の処理において、重金属と錯体を形成することにより処理を阻害し得る物質として、誤っているものはどれか。

  1. くえん酸
  2. トリエタノールアミン
  3. 硝酸ナトリウム
  4. エチレンジアミン
  5. EDTA

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

有機酸(有機化合物の酸)やアミン類(アンモニア含む)は重金属と錯体を形成するものが多いです。

有機酸の具体例としては、酒石酸やしゅう酸、(1)のくえん酸、酢酸などが挙げられます。

アミン類の具体例としては、アンモニアや(4)のエチレンジアミン、(2)のトリエタノールアミンなどが挙げられます。

また、(5)のEDTAはエチレンジアミン四酢酸(Ethylene Diamine Tetraacetic Acid)という有機酸とアミンを兼ね備えた化合物なので、優秀なキレート剤(金属と錯体を形成するもの)となります。

よって、残る(3)の硝酸ナトリウムが正解です。

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