R1年 公害総論 問15 問題と解説

 問 題     

環境配慮(調和)型製品に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 環境配慮設計は、製品の設計開発において製品の本来機能と環境側面を適切に統合する設計手法である。
  2. 環境配慮設計の取組みを効果的にするためには、製品のライフサイクル全般に対する考慮やマネジメントが実施される必要がある。
  3. 製品の設計、製造に当たっては、3R(リデュース・リユース・リサイクル)への配慮が重要である。
  4. タイプⅠ環境ラベルは、産業界又は独立団体がISO 14025に従って、事前に設定されたパラメーター領域について製品の環境データを表示するものである。
  5. タイプⅡ環境ラベルは、ISO 14021による独立した第三者による認証を必要としない自己宣言による環境主張であり、企業によって最も活用されている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

環境ラベルとは、商品(製品やサービス)の環境に関する情報を、製品やパッケージ、広告などを通じて消費者に伝えるもののことです。これにはタイプⅠ、Ⅱ、Ⅲがあり、それぞれ以下のように分類されます。

  • タイプⅠ:特定の製品カテゴリーの中で、第三者が製品のライフサイクルを考慮し、包括的な環境優位性を認証した商品につけられる。
  • タイプⅡ:第三者による認証を必要としない自己宣言による環境主張である。
  • タイプⅢ:製品の定量的環境情報を開示することを目的として、製品の環境データを表示する。

ちょっとわかりにくいかもしれないので、もう少し端的にまとめます。

  • タイプⅠ:第三者認証を受けている環境ラベル
  • タイプⅡ:自己宣言型の環境ラベル
  • タイプⅢ:あらかじめ設定された一定のレベルを達成しているときに表示できる環境ラベル

以上を踏まえて選択肢(4)と(5)を読むと、(5)は正しいものの、(4)が「タイプⅠ」ではなく「タイプⅢ」の説明文になっていることがわかります。

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