問 題
製紙工場における排水処理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 蒸解工程で用いられる白液には水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムが含まれる。
- 蒸解工程の後、洗浄工程でリグニンを取り除いた残りの液を黒液という。
- 黒液に含まれる無機物はカセイ化工程を経て再生利用される。
- パルプ製造工程における節水対策として、黒液濃縮工程から発生する凝縮水の利用などがあげられる。
- 白水回収装置では、気泡による浮上分離を用いて原料の回収が行われる。
正解 (2)
解 説
木材から紙となる繊維を取り除くと、リグニンという物質が残ります。このリグニンやそれが変質したもの、製紙工程で使った薬剤、その他樹脂などが混じりあったものを濃縮したものが黒液です。
よって、(2)の記述が誤りで、正解の選択肢となります。
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