問 題
JISによる水分量の測定に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 測定には、共通すり合わせU字管又はシェフィールド形吸湿管が用いられる。
- 二酸化炭素を含むガスには、無水塩化カルシウム(粒状)を吸湿剤として使用できない。
- ダクトの中心部に近い一点だけから試料ガスを採取してよい。
- 等速吸引を行う必要はない。
- 使用燃料の量や組成、送入空気の量などから、計算により求める方法も規定されている。
正解 (2)
解 説
(2)に関して、水分量測定法に用いる吸湿剤は水分のみを吸収しなければいけません。ここでよく問題となるのが、吸湿剤によっては水分だけでなく二酸化炭素も一緒に吸収してしまい、測定誤差が生じるという話です。
酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、シリカゲルはいずれも二酸化炭素を吸収し、測定に誤差を与えるため、二酸化炭素を含むガスには使えません。
一方、無水塩化カルシウムなら二酸化炭素の存在下でも使えます。
よって、(2)の最後の部分「使用できない」が誤りで、無水塩化カルシウムは、二酸化炭素を含むガスに対する吸湿剤として使用できます。
何年かに一度、同様の問題がたびたび出題されているので、以上のことはぜひ覚えておいてください。
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