JISのイオンクロマトグラフ法による排ガス中の塩素分析方法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 吸収液中で生成する塩化物イオンを測定する。
- 溶離液の例として、炭酸水素塩-炭酸塩溶液がある。
- サプレッサーは、バックグラウンドとなる溶離液の電気伝導度を低減する装置である。
- 塩素標準液中の有効塩素は、チオ硫酸ナトリウム溶液による滴定で求める。
- 硫化物などの還元性ガスの影響を受けるが、NO2の影響は受けない。
正解 (1)
解 説
排ガス中の塩素分析方法の一つであるイオンクロマトグラフ法は、次のような手順で測定を行います。
- 塩素をp-トルエンスルホンアミドと反応させます(クロラミンTの生成)。
- これをシアン化カリウム(KCN)と水酸化カリウム(KOH)で処理するとシアン酸イオン(-OCN)が生成します。
- このシアン酸イオンをイオンクロマトグラフ法で測定します。なお、定量の際はクロマトグラム上のピーク面積(or高さ)から、塩素濃度を算出します。
よって、(1)の「塩化物イオン」が誤りで、正しくは「シアン酸イオン」となります。
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