燃焼方法(ガス燃焼、油燃焼、石炭燃焼)に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 予混合燃焼では、混合気流速が小さくなると、逆火の危険性がある。
- 拡散燃焼の層流域では、流速の増加にほぼ比例して火炎は長くなる。
- 重油のような残留油を微小な油滴群にしてから燃焼させる方式を蒸発燃焼という。
- 石炭の燃焼方法は、ガス流速の違いにより、固定層燃焼、流動層燃焼、微粉炭燃焼の三つに大別される。
- 微粉炭燃焼は、発電用ボイラーなど大形ボイラーの主流となっている。
正解 (3)
解 説
原油は蒸留装置で沸点の差により、ガス、LPG、ナフサ、灯油、軽油、残油留分に分離されます。よって、重油のような残留油は蒸発しにくい物質なので、(3)の「蒸発燃焼」が誤りです。
前半部分の「微小な油滴群にしてから燃焼させる」というのは正しい記述のため、「蒸発燃焼」を「噴霧燃焼」に変えれば正しい文書となります。
一方で、灯油や軽油などは揮発しやすいので、こちらは蒸発燃焼させることができます。
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