河川の植生による自浄作用に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- 水域の植生、特にヨシ、マコモなどを用いた水質浄化実験が多く試みられてきた。
- 植生域は流れが制御されるので、懸濁(けんだく)物質の堆積(たいせき)が促進される。
- 植生に付着した微生物によって有機物が分解される。
- 植生に付着した藻類や植生自身による栄養塩の吸収がある。
- 十分な栄養塩吸収効果を得るためには、水生植物が繁茂した流れが速く狭い水域を設け、河川水を通過させる工夫が必要である。
正解 (5)
解 説
「流れが速く狭い水域」だと、せっかく水生植物が繁茂していても栄養塩が吸収される前にどんどん水が流れていってしまいます。栄養塩吸収効果を上げたいのであれば、じっくり時間を掛けてしっかり吸収できるように、「流れが緩やかで広い水域」を設ける必要があります。
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