下記の文章中ア~ウに挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。
以下は、( ア )Xを求めるためのWeissの式である。Yは( イ )、Zは( ウ )である。
ア イ ウ
- 溶存酸素量 水温 透明度
- 飽和酸素量 透明度 気温
- 溶存酸素量 SS 塩分
- 飽和酸素量 気温 水温
- 飽和酸素量 水温 塩分
解 説
Weissの式は飽和酸素量を表す式ですが、その出題頻度や式の複雑さから考えるとマニアックな出題といえるので、個人的にはこの問題は捨て問題扱いにしてしまっても構わないと思います。
一応、答えを示しておくと、(ア)には「飽和酸素量」、(イ)には「水温」、(ウ)には「塩分」が入ります。
ちなみに、捨て問題といっても全くの運任せではなく、以下のように考えることによって選択肢を1つに絞ることもできます。試験本番では、知識を持ち合わせていない問題でも、このようにできる限りのアプローチを心がけてください。
(ア)には「溶存酸素量」か「飽和酸素量」が入る一方、式の右辺の変数はYとZの2つなので、選択肢からその候補は「水温」、「透明度」、「気温」、「SS」、「塩分」に限られます。ここで、溶存酸素量は植物プランクトンが光合成をすることで増えたり、動物プランクトンが呼吸することで減ったりします。
そのため、溶存酸素量は植物プランクトンや動物プランクトンの量、日射量などによっても変わるはずなので、上記の変数と合いません。よって、(ア)は溶存酸素量ではないので、「飽和酸素量」が入ります。この時点で、選択肢(2)、(4)、(5)に絞れます。
左辺が飽和酸素量であるとわかれば、(イ)や(ウ)のパラメータがこれに影響を与えるかどうかを考えていけばよいです。すでに選択肢が(2)と(4)と(5)に限られているため、「透明度」、「気温」、「水温」、「塩分」のうち2つが正しいということになります。
わかりやすいのは水温です。水温が高いほど気体の溶解度は低くなるので、飽和酸素量も下がります。よって水温が入っていない(2)は除外できます。また、飽和酸素量は水中に溶ける酸素の量の話なので、水の外の気温は関係ありません。よって、(4)も除外できます。
このように考えれば、残る(5)が正解であると判断することができます。
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