非等速吸引によるダスト濃度の誤差を推定するデービスの式で用いられるストークス数(Stk)に関する記述として、誤っているものはどれか。
- ダストの粒子径の2乗に比例する。
- ダストの密度に比例する。
- 測定点のガス流速に比例する。
- 吸引ノズルの内径に比例する。
- ガスの粘度に反比例する。
正解 (4)
解 説
非等速吸引によるダスト濃度の計測誤差は、デービスの式から求められます(あくまで推定式ですが)。デービスの式は以下の通りです。
- Cn:ダスト濃度(非等速吸引)
- C:ダスト濃度(等速吸引)
- v:測定点のガス流速
- vn:吸引ノズルのガス流速
- Stk:ストークス数
式中にある「Stk」とは、ストークス数のことで、これは以下の式から求められます。
- Stk:ストークス数
- dp:ダストの粒子径
- ρp:ダストの密度
- v:速度
- μ:ガスの粘度
- d:吸引ノズルの内径
これらを見ていくと選択肢(1)~(5)の中で(4)の記述が誤りで、「比例」ではなく「反比例」にすべきであるとわかります。
上記の2つの式を覚えておくと解ける問題はたびたび出題されているので、少し複雑ですが、ぜひ押さえておきたい式です。
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