H29年 水質概論 問6 問題と解説

次の有機塩素剤のうち、カドミウムその他の人の健康に係る被害を生ずるおそれがある物質として、水質汚濁防止法施行令で定められているものはどれか。

  1. アルドリン
  2. クロルデン
  3. ディルドリン
  4. PCP(ペンタクロロフェノール)
  5. 1,3‐ジクロロプロペン

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

「カドミウムその他の人の健康に係る被害を生ずるおそれがある物質」という回りくどい書き方をしていますが、これはつまり、水質汚濁防止法で定める「有害物質」のことで、全部で28種類あります。

28種類の有害物質は様々なかたちで出題されるので、なるべくなら覚えておいたほうが良いと思います。その28種類を以下に列挙します。

  1. カドミウム及びその化合物
  2. シアン化合物
  3. 有機燐化合物
  4. 鉛及びその化合物
  5. 六価クロム化合物
  6. 砒素及びその化合物
  7. 水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
  8. ポリ塩化ビフェニル
  9. トリクロロエチレン
  10. テトラクロロエチレン
  11. ジクロロメタン
  12. 四塩化炭素
  13. 1,2-ジクロロエタン
  14. 1,1-ジクロロエチレン
  15. 1,2-ジクロロエチレン
  16. 1,1,1-トリクロロエタン
  17. 1,1,2-トリクロロエタン
  18. 1,3-ジクロロプロペン
  19. テトラメチルチウラムジスルフィド(別名チウラム)
  20. 2-クロロ-4,6-ビス(エチルアミノ)-s-トリアジン(別名シマジン)
  21. S-4-クロロベンジル=N・N-ジエチルチオカルバマート(別名チオベンカルブ)
  22. ベンゼン
  23. セレン及びその化合物
  24. ほう素及びその化合物
  25. ふっ素及びその化合物
  26. アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物
  27. 塩化ビニルモノマー
  28. 1,4-ジオキサン

以上から、この問題の答えは(5)となります。

コメント